ぺこりの建築基準法に関するブログ

特定行政庁職員による建築基準法などに関するブログです

2021-01-01から1年間の記事一覧

発散方式を行うときのリスクについて

日影規制(ひかげ)において、閉鎖方式と発散方式がありますが、発散方式を認めてますか?といった質問をよく受けます。平成26年のさいたま地裁の「発散方式に基づく建築確認を違法とする裁判例」を考えてのことと思います。答えとしては、 駄目ではないで…

持分を共有する土地を建築敷地に含める時の注意事項とは

建築敷地には、所有権を有している場合もあれば、借地して建築することもあります。(親族間なら無償使用もあるかも知れません)その他にも、複数人で共有持分として所有する場合もあります。 過去の相談事例により路地状敷地の路地部分の筆のみ共有になって…

屋外階段は主要構造部か?

度々、「屋外階段」は主要構造部なのか否かが議論となりますが、用語の定義上は「除く」の部類に入っています。ではなぜ議論に上がるかというと、主要構造部とは「防火的な面からみて主要な部分」とされており、昇降の手段が屋外階段のみで内部に階段がない…

建築協定とは

法69条〜建築協定の規定があります。建築物の敷地、構造、用途など色々なことを協定区域内で定めることができます。 基本的にはその区域の皆さんで独自のルールを定めて、みんなで守ろうというものなのですが、地区計画より、より狭い単位で協定区域を形成…

竪穴区画の必要性について その1

施行令第112条第11項〜15項に竪穴区画の規定が定められてます。 竪穴区画が必要となる建築物は、地階や3階以上の階に居室を有する建築物、主要構造部に耐火性能を有する建築物です。(イ準耐火、耐火建築物を指します。) 火災などの災害時に避難階…

特殊建築物とは何?その1(どう分類されてる?)

特殊建築物とは、建築基準法第2条第2号の中で定義されてます。そして規模や平面計画によって同法27条に基づき一定の耐火性能が求められています。 法別表第一の中で(1)から(6)項に分類されており、類する施設として施行令第115条の3条により列…

建築基準関係規定の適合性チェックについて

一般的には、建築物の種類、規模に応じた建築士が法適合チェックを行いますが、世の中調べていくと、それを生業とされている専門の会社があるそうです。 また、検済なしガイドラインに基づく調査といって民間の指定確認検査機関が国交省のガイドラインに則っ…