ぺこりの建築基準法に関するブログ

特定行政庁職員による建築基準法などに関するブログです

意外とある違反建築に対する陳情について

 街で悪さをすると、一般的にお巡りさんのお世話になりますが、自己が所有してたり、賃借している建物に手を入れ(改築等)、建物が建築基準法等の法律に対して違反状態になってしまった場合、まずは特定行政庁である役所から指導を受ける可能性があります。

 行政は、日々の現場パトロールや近隣からの陳情を受けた場合に違反の有無の確認をするために現地に赴きます。

 指導の有無は100%ではありませんが、悪質な場合は、行政指導からの行政代執行、違反の罰則のために告発するなどの行政処分があります。

 ここで気をつけたいのが、違反となることに気づかずに手を入れてしまった場合です。当然ながら、知らずであっても違反という事実は残ります。

 確認申請を行わなければならなかったにも関わらず、確認申請をせずに工事した場合は、手続き違反となります。場合によっては、無届けの工事に対して、工事の中止を求めることもあります。

 違反の発覚について先にも述べましたが、近隣からの陳情があります。「どこどこの家は違反じゃないか!!」といった類のものです。

 どのようなタイミングで陳情がくるかというと、いきなり工事が始まったが、「確認申請を取得しましたよ」というお知らせ看板が出ていない時に、陳述が来ることが多いと思います。(比較的匿名が多いです)

 確認申請がとられていると建築計画概要書を取得して、わかる範囲でそれ通りの工事かどうかをチェックする建築に精通されている方もおられます。

 いずれにせよ、みなさん自分の住環境に影響がでないかシビアな目線でみておられます。陳情があろうとなかろうと、適切な手順を経て工事をしてますよ!!と胸を張っていえるように、真っ当な手順で工事をするのが大切です。(当たり前ですが…)

 そして聞いてみると受忍限度を超えないようなレベルの話も当然ありますが…